「会社の魅力を教えてください」と聞かれても、すぐに言葉にできないことは珍しくありません。魅力を新しく作る前に、働く人が実際に経験していることを集めると、採用で伝えられる材料が見えてきます。
社長の説明と社員の実感を分けて聞く
経営者には「誰に、どんな価値を届けているか」「これからどんな組織にしたいか」を聞きます。社員には「入社前後で印象が変わったこと」「困ったときに誰がどう助けたか」「仕事ができるようになったと感じた場面」を聞きます。両方が重なる点と、違って見える点が素材です。
「仲が良いですか」と尋ねるより、「最近誰かに助けられた出来事はありますか」のほうが具体的な話を聞きやすくなります。回答を美化せず、その場面を本人の言葉で残します。
魅力は「事実 → 意味 → 向いている人」の順で書く
例えば「未経験歓迎」だけでは、入社後を想像できません。「最初の二週間は先輩と同行する」という事実があり、それが「一人で対応する前に仕事を見て学べる」という意味を持つなら、経験の浅い応募者に伝わります。実際に行っていない研修や制度を足してはいけません。
- 事実:何が、どの頻度で、誰によって行われているか
- 意味:働く人にどんな体験をもたらすか
- 向いている人:その環境を歓迎する人は誰か
良い面だけに絞らず、仕事の難しさも伝える
早い段階から任される仕事には、判断に迷う場面もあります。体を動かす仕事には、季節や時間帯による負担もあります。魅力とあわせて負担や期待を説明すると、応募者が自分に合うか判断しやすくなります。求人と面接で違う説明になっていないかも確認しましょう。
最後に発信素材へ置き換える
集めた話は、求人には仕事内容と条件、写真には職場と人、短い動画には仕事の流れ、面接には詳しい背景という具合に使い分けます。公開前に出演する社員へ内容を確認し、撮影や紹介の範囲について合意を取ります。
今週できること:経営者一人、社員二人に各15分だけ話を聞き、「事実・意味・向いている人」を三行ずつ書き出す。
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